こちらは淡交別冊の茶杓特集でも取材していただいた純銀の細い茶杓です。
もう10年ちかく前になるでしょうか。名古屋の御懐石 志ら玉さんのお茶事稽古に参加した際、銀製の「糸茶杓」を使っておられました。作は金工師の長谷川一望斎。そのお茶事は七夕の趣向でした。
最後の拝見のとき、竹では作ることのできない糸のように細く繊細な杓の美しさにとても感動したのを覚えています。
そうして、竹で削るものとばかり思っていた茶杓を自分も金工で作りたいと思うようになりました。
この茶杓はその「糸茶杓」をオマージュしてつくったものです。蓮弁形の滑らかな櫂先面とひたすら叩いて細くし、金槌の跡を残した柄の部分の対比が面白いです。
長さは通常の茶杓より少し短めですが、大抵のお茶碗には掛けられると思います。
※こちらは大小あるうちの長い方です。ご注意ください。
※写真5枚目までのお品が今回お届けするお品です。5枚目以降は参考写真になります。手作り品のため、一つひとつ少しずつ異なります。
長さ:172mm(外櫂先のカーブに沿って測った長さ)
幅:櫂先の一番太いところで11mm
柄の一番細いところで2.9mm
素材:純銀
仕上げ:やわらかな色の古美仕上げ(いぶし銀)