線刻文の磁器が好きです。特に白磁刻花のような陰影のある美しさを銀に落とし込みたいと思いつくりました。
こちらは蓮花を彫り柔らかく打ち出した銀の蓋に、銅でつくったシンプルな身を合わせた薄茶器です。
口元は端反りで、叩いて広げた時の鎚目を残しています。
色は内側から銅の赤が滲み出るような黒紫に染め上げました。明るいところで見ると焦げ茶色のようにも見えます。
塗装ではなく酸化膜をつくって黒くしていますが、今回は色の雰囲気がよかったため、あえて薄い酸化膜で元の銅の色を感じられるようにしています。
塗膜(酸化膜)が薄いため、使用しているとよく擦れる部分は中の銅の色が出てきて、根来塗りのような風情(色は黒と赤が逆ですが)が出てくるかもしれません。それも面白いのではと思っています。
また、摩擦とは関係なく、銅は色の変化が起こり易い素材です。
使用しはじめは特に手の脂などによる変色が起こり易いと思います。使用しているうちに馴染んでまいりますが、気になる場合はコーティングも致しますのでお問合せや備考欄、インスタグラムのDMなどからお気軽にご用命ください。
使用後はよく乾拭きしていただいたり、水洗いの上、水分が残らないようにしっかり拭いていただくと脂や水分による変色は少ないです。
(逆に手で全体を撫でて育ててあげるのも銅を使う楽しみかもしれません。)
蓋の銀のお手入れに関しましては、くすみや変色が気になる場合は市販のクレンザーなどを使い、ブラシや手で擦っていただければ綺麗になります。
茶器としておつくりした蓋物ですが、そのほかの用途にももちろんお使い頂けます。
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サイズ:径59mm、高さ74mm
口径:57mm
素材:純銀、銅
仕上げ:銀はそのままの白仕上げ、銅は硫化による黒仕上げ